F-CONの価格について、初期費用からランニングコストまで解説

輻射式冷暖房は、エアコンのように「○畳用1台で○万円」と、かんたんに試算できるシステムではありません。

エアコンは部屋の広さに応じた機種を選定して設置するだけなのに対して、輻射式冷暖房は事前の温熱環境設計という工程が必要になるためです。

上記の関係は、既製品で手頃な価格帯のスーツと、オーダーメードのスーツの関係に例えるとわかりやすいかもしれません。

既製品は大まかなサイズを選んで手直しするだけなのに対し、オーダーメードの場合は事前に採寸したり着用シーンについてヒアリングすることからはじめます。

そのため、既製品と比べて費用も時間も要しますが、身体にフィットする着心地や見栄えの良さは、その価格差以上の価値を感じることができるでしょう。

輻射式冷暖房「F-CON」も同様に、エアコンと比べて初期費用が高いというデメリットが目立ちますが、トータルコストでご検討いただくとデメリット以上の価値を見出していただけるかと思います。

本記事では、輻射式冷暖房「F-CON」を検討いただいている方へ、初期費用やランニングコストについてご説明いたします。

F-CONの初期費用

F-CONの初期費用の相場は、1坪あたり10~13万円、最低でも100万円以上です。

この価格帯は全館空調とほぼ同等、リビングのみに限定すると「温水式床暖房+高性能エアコン」の価格帯を少し上回る程度です。

価格帯に幅があるのは、後述する建物の条件や気象条件などによって、輻射式冷暖房システムに求められる仕様が異なるためです。

初期費用の算出方法

弊社では、導入物件ごとに図面を確認し、最適な輻射パネルの台数を算出しております。

具体的には、建物の広さや間取り、建物自体の断熱仕様や窓の広さなどをもとに、建物内部にかかる外気からの熱の影響を緻密に計算※して、冷暖房効果をしっかり発揮できるように温熱環境を設計しています。

※参考:熱負荷計算とは?計算方法や注意点を解説 | F-CONラボ

温熱環境設計は重要な工程です

事前の熱負荷計算をしっかり行わないと、冷暖房の効きが悪くてエアコンを増設するといった悪循環に繋がります。輻射式冷暖房メーカーを比較される際は、この設計工程がしっかり重視されているか注意してご検討ください。

初期費用の変動要因

輻射式冷暖房の初期費用は、導入する建物の条件によって変動します。

具体的には、下図にまとめているような室内の温度に影響を及ぼす条件です。

例えば、断熱性能が高い新築物件と断熱性能が低いリフォーム物件とでは、後者が室外の熱からの影響を大きく受けやすいため、導入費用が高くなる傾向にあります。

まずはお気軽にご相談を

上述の通り、輻射式冷暖房の導入は建築や気象条件など、専門的な知見が必要になります。

まずはお見積りだけでもほしい、といった大まかなご要望やご相談でもお気軽にお問い合わせください。

建築士様が1件1件の建物に対して綿密に設計されるように、私達も1件1件の建物とその先の数十年の暮らしに思いを馳せて、ていねいに事前設計・お見積もりいたします。

F-CONのランニングコスト

F-CONの電気代

無風式の輻射式冷暖房は、エアコンと比較して10~20%省エネと言えます。

F-CONのように風のない熱の伝わり方(輻射)と、エアコンのように風を必要とする熱の伝わり方(対流)では、同じ室温の設定でも体感温度が1〜2℃異なるためです。

例えば夏の冷房時、エアコンで27℃に設定した室内と、F-CONで28℃に設定した室内は、同等の体感温度になります。

設定温度を1℃緩和できることで、冷房時は13%、暖房時は10%省エネ化※できるのです。

※出典:環境省「2017年度の家庭のエネルギー事情を知る」

弊社にて、室温を一定に保ったまま輻射の影響を調べる実験を行った結果、暖房時及び冷房時において、室温よりも輻射熱によって体温が1~2℃異なっていることを実証しました。

F-CONのメンテナンス

F-CONはフィルター清掃や交換の必要がありません。

エアコンのように風を送る必要が無いため、F-CONにはフィルターやファンといった構造が無いためです。

夏場は輻射パネルの表面が結露しますので、定期的に布巾などで拭いていただく程度のお手入れで大丈夫です。

輻射パネルの結露の様子
輻射パネルの結露の様子

また、故障箇所となるファンなどの部品が無いため、エアコンと比べて修理・交換の頻度が低いことも大きな特徴です。(室外機はエアコン同様の条件となります)

急な出費を防ぐ安心保証

弊社からご購入いただいた室外機は、家庭用途であれば10年間保証、業務用途であれば8年間保証しております。

トータルコストでご検討を

家づくりにおいては、建築費用や販売価格、すなわちイニシャルコストを下げることよりも、光熱費も含めた生涯コストを下げようとする傾向が徐々に高まっています。

 トータルコスト(生涯コスト) = イニシャルコスト(導入費用) + ランニングコスト

例えば、これからF-CONを導入される建物に30年住むとした場合、

  • 初期費用の差額よりも、30年間の快適で健康的な室内空間の方に価値を感じるか
  • 比較検討しているシステムよりも、電気代や修繕費・更新費を抑えられるか

と言った、長い目で費用と価値のバランスをご検討いただくといいでしょう。

ご参考までに、実際にF-CONを導入いただいた方の具体的なケースをご紹介します。

  • エアコンの送風に悩んでいたが、1日ワンコインのローン差なら我慢しない快適な暮らしをしたいと思った
  • 全館空調と比較検討していたが、老朽化の時の更新費用も含めて比較したらとF-CONの方が安かった

F-CONが選ばれた理由

輻射式冷暖房「F-CON」のメリットは下記の通りです。

  • 無風
  • 無音
  • 日々のお手入れが楽
  • 建物内の温度ムラを軽減
  • 安心、安全、衛生的
  • トータルコストでお得
  • SDGsに貢献

※詳しくは「F-CONのメリットと特徴」へ

個人法人問わず、様々なご要望・課題をお持ちの方に、F-CONの価値をご評価いただいております。

※詳しくは「お客様の声」へ

ご自宅へF-CONを導入された理由

  • エアコンの冷風・温風で体調が悪くなりやすかったから
  • 空調の送風によって、顔やお肌の乾燥が気になっていたから
  • エアコンの送風音が気になって日常生活や睡眠に影響があったから
  • デザイン性に加えて、住み心地も重視したかったから
  • 在宅ワークなど、仕事の集中力を高めたかったから
  • 全館空調と比較して、更新や故障時の費用が安かったから

法人施設へF-CONを導入された理由

  • 病院・医療施設:空調の送風による感染症リスクを抑えたかったから
  • 製剤:粉剤や粒剤の空調による飛散を防ぎたかったから
  • オフィス:快適な職場環境で、生産性を高めたかったから
  • オフィス:福利厚生として職場環境の良さをアピールしたかったから
  • 保育園:乳幼児の床暖房の暑さが気になったから

まずはお気軽にご相談を

建物は数十年という長い月日をかけて利用していくもの。その歳月を快適かつ健康的に過ごしていただくために、製品の性能を高めるだけでなく建物全体の温熱環境を整えることが重要だと、弊社スタッフ一同考えています。

建築士様が1件1件の建物に対して綿密に設計されるように、私達も1件1件の建物とその先の数十年の暮らしに思いを馳せて、ていねいに事前設計・お見積もりいたします。

ご不明な点やご不安な点がございましたら、お気軽にお問い合わせいただきますか、F-CONの体感モデルルームへお越しくださいませ。

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